K's desk

サークルの後輩、インターン先の同世代社員などに情報を財産として残せたらなと考え開設しました。玄人というよりは、事業をこれから行う人とか知的産業に今後関わっていくとかまだ頭に汗をかいていない人が、壁にぶち当たった時に読んでもらえればと思います。将来の自分に向けて、余裕ができたらマインド的な部分で自分が何を考えていたのかなども残せればいいですが、基本的には他者に公開する必要性がなければevernoteなどに保存しているので、ここで公開されている記事は誰かしらのニーズに応じて書いている内容になります。

ミクロレベルの方法論に対する気づき (3/4)

今回は前回の続きとして
変化への準備を生む上で必要な、
変化への必要性を共有していること
という項目について説明して行きます。

まず、以前も言ったように、変化への鍵は
・変化への希望が存在すること
・変化への準備が整っていること
ですが、ここでいう「変化への必要性の共有」は後者の変化への準備に含めています。
それは、たとえミクロレベルの変化とはいえ、個人ではなく組織になった場合は言論が重要な役割を果たすという考えによるものです。

例えば、個人の買い物や小型の売買に関しては、言論とはそこまで必要となりません。
それは、他者を巻き込むような内容ではなく、またその買い物・売買により問題が起きてもその責任はほとんどの場合で個人に帰するものであるためです。
しかし、組織だった変化や大型の売買を行う場合は、他者に相談をしたり、実行において他者を巻き込む性質のものがほとんどになります。また、責任の範囲も広まり、熟慮が必要になります。(参考ニール・ラッカム,2009「大型商談を成約に導く「SPIN」営業術」)
そのため、言論というのが必要になると考えられます。

なお、言論が始める際には、課題と認識されることなどきっかけが必要です。
また、日々の暮らしで個々の課題や欲求を認識することはあれど、それが組織における言論になるという機会はそんなにありません。
よって、それほどの視点を持ち、かつ影響を及ぼすことができる人物の助けがあります。
そのような人に対しては、必然的に変化に対しては友好的であることが求められます。
なお、そのような環境が整っていることはなかなかない為、
・影響力を持つ人に対して、課題や欲求を認識し言論を生んでくれるように呼びかける
・変化に対して友好的な人に対して、言論を生む場を設定するもしくは、影響力を高めるような試みをする
といった類の手段が考えられます。
しかし、これらは一朝一夕で済まされるものではなく、変化を起こす際には最も苦戦するステージになると考えられます。
しかし、当事者の声により言論を生む努力なしには、変化は起きないもしくは失敗に終わると強く考えています。
その理由に関しては、次回詳しく説明して行きます。

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