K's desk

サークルの後輩、インターン先の同世代社員などに情報を財産として残せたらなと考え開設しました。玄人というよりは、事業をこれから行う人とか知的産業に今後関わっていくとかまだ頭に汗をかいていない人が、壁にぶち当たった時に読んでもらえればと思います。将来の自分に向けて、余裕ができたらマインド的な部分で自分が何を考えていたのかなども残せればいいですが、基本的には他者に公開する必要性がなければevernoteなどに保存しているので、ここで公開されている記事は誰かしらのニーズに応じて書いている内容になります。

別の会社に移動する(転職する)としたら?


社内外の周囲が最近転職を考えている。
というか、転職でなくともキャリアについて考えていると思う。
例えば、副業について真剣に考えている人もいるし。


その中で、自分の現時点の考えをまとめておくことで、
流れで容易な転職をしないことを目指すと言った趣向の投稿です。

転職を考えていない理由(2つ)
1.転職をして得たいものが明白でないため
周囲で転職をした人は、よっぽどいい機会を得た、もしくは辛い環境だったなど、
明白な理由があったと思う。

一方で、自分の場合は得たいポジションや収入がはっきりしていない。
あとは、どうしても「プロフェッショナル人生論」というクレイトン・M・クリステンセン氏が、
2010年にハーバードビジネススクールで行われた講演を記した文が頭の片隅に残っているからだと思う。

この時期といえば、かの経済ショック状態のタイミングである。
この頃の卒業生は、人生を考え直す契機に迫られていた。
その結果、彼ら彼女らは、周囲が追っているキャリアだったというだけで、本当に求めていたわけではないキャリア選択を取っていたことに気付かされたのである。
そして、「自分が最低限必要なお金はどのくらいだろう。そして、お金以外では何が人生にとって重要だろう」と考えた。

私も、ここからの学びとして、お金やポジションだけでは動くべきでないと考えている。
その代わり、やりたいことができたらすぐに動けるようになりたいと同時に決意している。

2.本当にスタートアップ/ベンチャーでチャレンジが逆張りのキャリア?
おそらく一般のイメージでは、大企業ではなくスタートアップへ行く方が、逆張りのイメージを持つと思う。
しかし、投資の世界で契機の循環においてバリュー株とグロース株それぞれにお金が集まるタイミングがあるように、
最近はスタートアップにお金が集まるタイミングとなっている(景気以外にも人材や仕組みの環境が整備された側面もあるため一概にいえないが)
つまり、これが構造的なものではなく、一過性のものであった場合、循環による影響を考慮に入れるべきだと思っている。

ある側面では元々どんな時期でもスタートアップにいる人、もしくは大企業や中堅以上の会社にいる人を除いた層を考えると、
結構スタートアップに人がすでに集まっている感がある。
そのため、あまりキャリアという観点では今更スタートアップに行ったからといって逆張りという感じがしないため、
ビジネスの内容自体が逆張りで行きたいと思わなければ転職は無いと思う。

まとめとして。
どちらか1つの理由だけであれば、勢いで転職しちゃおうと思えるかもしれないが、
これら2つが掛け算となっている状態のためあまり考えが進まない。

むしろ、今のキャリアで経験できないことをしたいのであれば、
できる範囲に限りはあるが副業でもいいと思う。

正直、お金と時間のバランスでいえば、現状副業の機会を探す方が現実的だと思うし。


一方で、転職もありな理由は以下の通り。

⒈「今のキャリアで十分経験がつめたら」に見合う時期は一生来ない
今のような、技術職であれば、独立するためにもっと経験が必要だと感じてきた。
しかし、客観的な評価がなかなかなく、そんなタイミングはしばらく来ないと感じてきた。

そこで、”Do the things right”はできなくても、
“Do the right things”ができればいいと割り切っている。
何かチャレンジが出てきたら、その時戦ってみるしかないと。


こんな感じで、現状考えていないものの、
在職は何年と決めることなく急に転職していることもありうるなという今日この頃です。

また書きたいことが出てきたらお願いします。

デザイン思考を体験し抱いた印象

最近、会社のサブの業務でデザイン思考についてワークショップを提供する機会をいただいた。
もともとIDEOのアプローチや本を見たことがあったが、体験したのは初である。

そこで抱いた印象を自分の中での振り返りとして記してみたいとおもう。

デザイン思考に対する所感

今回はカスタマージャーニーのみを体験し、そこからプロトタイプ作成を行った。
その中で、自分のチームの中の論理派のメンバーはこのワークショップにかなり苦しんでいる印象を持った。

思うに、過去のナレッジの塊を組み合わせて良いアイデアに昇華するということは、ほとんどのメンバーが得意としていたが、
デザイン思考に対して0-1のアイデアを生み出そうという期待感で行くと改めて出したアイデアは既に過去に生み出されているものと一緒であるという残念なアウトプットに落ち着いてしまうことがわかった。

イノベーションの論理と一緒で、どれだけ過去に存在したものを非連続的に結び付けられるかが、デザイン思考に対する世の中の人々の期待値を超えるアウトプットを出す前提で必要であることを強く実感した。

デザイン思考という方法論について

デザインとは、新たな価値(もしくは価値の組み合わせ)を生み出す試みである。
このようなデザインにまつわる思考法をメソドロジーとして提供するということに対して、ひとつの発見があった。

最近、AIの話をする機会が多く、その中でよく聞く話に以下のような話があった。
「AIは競馬の準備は理解できても、一位になる馬を育てることはできない」という話だ。

しかし、デザイン思考や最近のAIの事例を見るにつけて後者の機能を持っているAIも生まれてきているのではないかと感じた。
今までは、AIが機械学習によって、予測機能を発達させてきた。これが、競馬の順位予測や株の予測についていかされてきたのである。
今後はこれに加えて、育てていったプロセスで有効であったとされたアプローチをまとめメソドロジー化する活用法も増えていくのではないかと思われる。

競馬に関しても、もし育てる時のデータさえ読み取れれば一位になる馬を育てることができるかもしれないし、アイデア創出の分野に当てはめればAIを使うところまでいけなくとも、デザイン思考による方法論としての存在意義は今後どんどん広まっていくと考えられる。

アウトプットへの期待値コントロールを間違えないための反省

ビジネスのアイデアを作るときには、「課題発見」、「ソリューション発見」、「実行」のフェーズが存在する。
その中で、「課題発見」と「ソリューション発見」のフェーズだけであるとまだコンサルティングフレームワークなどの枠組みを通じて、「イシューファースト」で検討を行う方が時間単位の満足感が高まると思う。
つまり、ワークショップとして数時間レベルでデザイン思考を体験しようと思うとなかなか満足の行く成果を出せない可能性が高いと感じている。

一方で、「実行」におけるプロトタイプ作成や、テスト段階からのフィードバックによる二周目のアイデア出し・改善等を組み合わせていくことができる状況さえ整えられれば、デザイン思考による満足感はかなり高まるポテンシャルがあると感じた。
なかなか、どこで成果がでるのかわからないところが提供者側の難しさではあるが、今後どのようにすれば最短で効果を高められるか検討していきたい(それによって失われるデザイン思考の魅力は避けながら)

社会人生活を開始して半年目の振り返り

久しぶりの更新。

今年の4月に社会人になって、半年が経過した(厳密には7ヶ月目)。

今の会社は、外資系のITの会社であるが、この会社に入って日々過ごす中での感想としては、
・周囲の豊富な人脈・知見などから様々な情報を日々得ることができる
・最先端のテーマ、技術の応用について触れることができる
といったかなりキャリアの最初として下記引用で言う「バンテージポイント」のような職場である。

世界で何が起ころうとしているのかが見える場所に行け。シリコンバレーなら、まずはGoogleGoogleがダメだったらApple。いやYahooかな。Oracleだっていい。シアトルならMicrosoftだな。こういうところは皆、「a great vantage point」((見晴らしのきく地点、よい観戦場所)なんだ。そういう会社で職を得れば、世界でこれから何が起ころうとしているかが皆見える。the next big thingが来たとき、そこに陣取っていれば、見ることができる。

(若者はバンテージポイント(有利な場所)でキャリアを磨け, 梅田望夫
若者はバンテージポイント(有利な場所)でキャリアを磨け:梅田望夫・英語で読むITトレンド - CNET Japan

この期間の反省

主な反省としては、先を見据えたつもりでいすぎて、目の前の仕事にしっかり望めていなかったということがある。
配属の大事な期間に、会社で求められる資格などの取得に励んでいた同期がいる一方で、自分は社内のデータベースで勉強したり、社外の方とお話していたり、何もしていないわけではなかったが、目的意識はあまり高くなかったきがする。

また、やることだけを決め、やらないことを決められないでいた。
情報を増やすというのはビジネスを行う中で大変重要なことであるものの、なんでも知っているというのは簡単なことではない。まずは、目的志向で知識を身につけることもしなければと。

ほかには、思考力の欠如がある。今まで学生時代に働いていた会社などでは、10-15人程度の会社だったため、言われたことに従うだけではなく、自分の頭を使って動かなければならなかった。一方で、今の会社はかなりの従業員規模であるため、仕事のオペレーションなどがある程度確立されている。
外資だと、オペレーションの変更なども多いが、自分の頭で何が最善かを考える機会は全くなくなっている。
行動特性のテストなどでも思考力や論理性になぜか落ちが見られているため、考える力が学生時代よりも下がっているのかもしれない。
今後は直近の仕事の業務範囲でなくてもいいので、思考力を高めていけるようきっかけを作っていきたい。

今後半年の目標

やはり、今期の反省でもあったが、目の前のやるべきことをしっかりと行っていきたい。
ついつい、社会人の前半から華やかな仕事を思ってしまう傾向はあるものの、まずは基礎力をつけることを嫌がらない。

その一方で、しっかりと視座を高める機会は保っていきたい。
社会人になってから、つい日常の会話が業務レベルの内容や面白みのないものになってしまっている。しっかりと高い視点の人と会う機会をつくり、夢のある話をしていければと思う。

また、だいぶ文章力や語彙のレベルが落ちてきたと思うため、一定の長さの定期的に文章を書く機会も作っていきたい。

意識すること

世の中には、本流の仕事からキャリアを始めた人もそうではない人もいる。
また、一見今の仕事とは全く関係ない分野でキャリアを始めた人もいる。

しかし、そういう方の話を聞くと、目の前のことに熱心に取り組む結果、いつか大きな文脈としてつながっていくことがあるのだと思う。
その時のために、今できることに臨んでいきたい。
そうしていけば、自分の将来は単なる今の延長線上ではなくなるはずである。

そういったことを期待して今後はもっと努力をつづけていきたい。

考える次元について

私の好きな話に「考える次元」のはなしがある。

本日、経営に関するゲーム型の研修を行った際にひとつのパターンがわかった。

それは、ビジネス上では複数の要素を天秤にかけることがある。
この天秤を2つだけではなく、3つ以上同時に比較するということが、「考える次元」について
考察する際のひとつのパターンになるのだとおもう。

なんというか、感覚のようなものなので、ひとつの記録としてストックしておきたい。

社内のヒエラルキー下位がやるべきこと

自分がなかなか認められないと思ったときに、いろいろな考え事をするが、
今回は昔休学中に働いていた会社の時代を思い出した。

当時は社長からなにをやっても怒られるという状況だった。
その時の気づきが今の自分に刺さったため、こちらに記していく。

簡潔に言うとこのような内容である
・常に、話し合いでは立場の上の人の方が有利である
・特に相手の土俵の場合は、ほとんど勝ちの見込みはない
・しかし、相手の土俵以外では、勝つ見込みは少し増える
・自分の土俵(かつ相手も関心のある範囲)を作る
・その土俵で相手に借りを作る
・ひとつの土俵では自分が立場が下でも、ほかの土俵で自分が上に立つ
・全体的に立場が対等になる

ここからの学びとして、今入った会社において、相手と同じ土俵で戦っていては
おそらく勝つまでに数年かかる。
しかし、相手がまだ得意としていないフィールドにおいて知識や経験を
積むことによって、今までよりも立場は対等になる。
勝つことまではできなくても、今よりも認められるようになる。

このような感じかな?
とりあえず、自分的にはすっきりしたので、強みの分野を見つける。
幸いテクノロジーの会社なので、取り組むべきテーマはやまほどあるし、新しいものも
どんどん生まれている。
まずはこっから一ヶ月頑張る。

5年先を見れているか-初心に関して

ビジネスにおいて、日々スピードが求められている。
また、全ての人々が質と量において、日々どちらをとるか日々究極の選択を迫られているはずである。

マネージャーにとって、管理できるのは定量化された観点からの指標である。
そこで、人々は「量を追求し、その経験を質に昇華する」ことを求められる。

では、本当にこれが近道なのだろうか?

いま考えているのは、5年先を見て働くことだ。
一般的に、ビジネスにおいては年々やることは変わる。
アシスタント的役割から、自分主体になり、その後マネジメントを経験する。
日本の組織の場合はとくにこのフローが顕著である。

この観点において、質と量の重要さを改めて考える。

先輩の話によると、量を重視した人は、昇進は早く活躍しているように感じられる。
しかし、ひとつ上がったポジションの中で、変化する役割に対応できずまた悪戦苦闘を繰り返すのである。

このように、常に気合で望むことは素晴らしいことであるが、それを避けることは可能なのだろうか?
もし、今の段階で質を追求していけば、量ではあまり目立たなくても、静かに活躍することはできないのだろうか?

ここでいう、質とは、ひとつ上の段階の人がになっている役割をすでにできるようにしておくことである。
とは言っても、まだまだあまりにも具体案に落とし込めていないので、中途入社の人専用のトレーニングメニューを
のぞきつつ、まずは意気込みだけでも上のポジションと対等になれるようにしていきたい。

通用しなくなる瞬間と乗り越えられるかの分岐点について

4月の入社から、早くも2ヶ月がたった。
簡単に振り返ると、今までの人生で経験したどの集団よりも
周囲のレベルが上がっており、ちょっとした焦りを感じているといった状況である。

新しい仕事に取り組むこと自体は、最初からできるわけではないため、そこまで焦りを覚えるようなことはない。
しかし、周囲のレベルの高さに関して言えば、自分個人の問題ではないし、知識の定着などといった短期間で解決できる問題でもない。

入社以降、長いあいだこのような、自分の「通用しなさ」にネガティブな印象を抱いていた。
では、今まではこのようなことがなかったのだろうか?と振り返ってみたのが今回の記事の内容である。

新しいことは結局通用しないことがほとんど。必要なのはどうやってEnablementするか

ホテルマン時代を振り返っても、結局はキャプテン職についていたが、最初は一日に三回もどなられるような、結構危ういキャラだった。結局時間が解決してくれたきがする。

というわけで、「通用しなかった」というのは、悩みの種になったけど、基本的にはあたりまえのことだったのだ。

他にも、人事コンサルティング時代の経験も振り返りに記しておく(将来また新たなことを開始して、「通用しなさ」に悩んだ時のために . . . )

私がコンサルティング会社に入ったとき、基本的に顧客は既存のお客様であった。
だから、実際私のような、学生がアシスタントをやってもなんとか仕事にはなったし、正直そんなに頭を振り絞ることはなかった(事実、ホテルの仕事で夜勤をやったあとの朝から夕方まで働いていたし)。

そんな中でも、新規の顧客を獲得するための提案に携わった瞬間、案件数は少ないのに、一気に忙しくなった。
そして、頭の疲労度が一気に増えるようになった。
特に官公庁の案件に関しては、提案のネタも少ないし、参考にできる資料が全くなかった。
これも「通用しなかった」瞬間としては苦しかったものの、楽しめていた。
なにが違うのだろうか?

今考えられている答えとしては、組織に馴染んでいることである。
「通用しているか否か」といった観点では、今までにも何回か経験している。
しかし、その中でも焦りを感じたときと感じていないときが存在している。

それはおそらく、「組織での振る舞い」が身についており、「適切なサポート」を受けることができることが重要となったのだろう。
また、ある程度自分自身で仕事をコントロールしたり、自分のやり易い環境というものを作れていたはずである。

一方、ホテルなどでは、そこまで向いていない仕事ではなかったにも関わらず、不安を抱いていた。
それは、組織に入りたてで、自分らしさが持てていなかったためである。

今も同じ状態だと感じている。
まずは、自分らしさを確立させることを目指したい。
そのアクションについては、追って考えていくつもりである。